高まる介入警戒感 本日は米CPIに注目
-前営業日サマリー-
ドル円は151.42円でオープン。先週末にはパウエルFRB議長からややタカ派な発言が伝わり、ドル買いが加速し151.60円付近までドル円は上昇したものの、週明けの東京市場では、調整が入る形となり、朝方に151.37円まで下押し。ただ、その後は米長期金利の上昇とともにドル高が進み、151円後半まで上値を伸ばしました。ロンドン市場では、151.86円とドル円は年初来高値を更新。ただ、同時に介入警戒感も高まったことでそれ以上の動意にはつながりませんでした。NY市場では、ドル円が高値圏で位置していたことから政府・日銀による介入を警戒した動きが出たか一時151.20円近辺まで急落。その後は値を戻して151.69円で取引を終えました。
-高まる介入警戒感 本日は米CPIに注目-
本日のイベントは、英失業率、スイスジョーダンSNB総裁発言、独ZEW景況観調査、米ジェファーソンFRB理事発言、米消費者物価指数、米バーFRB副議長発言、米シカゴ連銀総裁発言が予定されています。
昨日のドル円はNY市場の序盤にて、政府・日銀による介入警戒感から大口の機関投資家が売りに走ったのか真偽は不明なものの、一時151.20円近辺まで下押しました。引き続き高値圏では本邦の介入はもちろんのこと、市場の介入警戒からくる動きに注意が必要となりそうです。
今夜は米CPIの発表が予定されています。前年同月比の市場予想は+3.3%(前回:+3.7%)、コア指数は+4.1%(前回:+4.1%)。コア指数は前回と変わらずの想定となっているものの、総合指数の方は前回からの下振れが予想されています。仮に想定通りや予想を下振れする結果となれば、FOMCでの12月の追加利上げ見送り観測が高まりドル円はダウンサイドへ動きを強めるかもしれません。ただ、逆に想定を上振れする強い結果がみられた際にはドル円は151円後半と高値圏に位置していることから、ショート勢のポジションを巻き込みながら152円台へと突入することもシナリオの一つとして考えられます。その場合には同時に介入への警戒感も高まることとなりそうです。引き続き神経質な相場展開ですが、本日も相場の動きには一段と注視して取引に臨んでいきたいです。