150円前でのレンジ、日銀ヘッドラインに警戒
-前営業日サマリー-
ドル円は149.51円でオープン。東京市場では特段目立った材料もなく小幅なレンジでの推移となりました。ロンドン市場では、日銀が物価見通しを上方修正する見込みとの報道を受けて148.71円まで急落するも、その後は反発して149.79円まで上昇しました。ニューヨーク市場では、米10年債利回りの上昇から149.84円まで上昇したのち、反落して149.81円で取引を終えました。
-150円前でのレンジ、日銀ヘッドラインに警戒-
本日のイベントは、豪ブロックRBA総裁の発言、中国GDP、中国鉱工業生産、中国小売売上高、英消費者物価指数(CPI)、英生産者物価指数(PPI)、米住宅着工件数、米ウォラーFRB理事の発言、米ウィリアムズNY連銀総裁の発言、米ボウマンFRB理事の発言、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、米ハーカーフィラデルフィア連銀総裁の発言、米クックFRB理事の発言、米大手企業決算が予定されています。
昨日は日銀の物価見通し上方修正を受け1円幅の急落を見せるも、すぐに反発して元の水準に戻るなどドル買い圧力の強さが伺えました。しかしながら介入への警戒感から150円には到達せず方向感のない展開が続いています。本日もFOMCメンバーの発言が多数予定されていますが、これまでと同様のハト派寄りの内容であれば相場への影響は限定的とみられます。目立ったヘッドラインがなければ、日米金利差を意識したドル買いと介入警戒の拮抗によるレンジを想定した取引に妙味がありそうですが、日銀の金融政策修正の思惑が強まるようなヘッドラインで円高に振れる展開も想定しながら取引に臨みたいです。