FXレポート

中国不動産バブルの崩壊によるリスクオフに警戒か

-前営業日サマリー-
 ドル円は145.79円でオープン。東京市場では、序盤から上値が重たく、実質ゴトー日であったということもあり仲値公示にかけて円買いが優勢となり、一時145.48円付近まで下落しました。ロンドン市場では、ドル円が反発し145.60円付近まで上昇するもその後の上値は重たく推移しました。NY市場では、米10年債利回りの上昇を背景に145.77円付近まで反発するも、その後は失速。ドル円は145円台を割り込みました。その後の上値も重たく145.38円で取引を終えました。

-中国不動産バブルの崩壊によるリスクオフに警戒か-
本日のイベントは、ニュージーランド貿易収支、ドイツ生産者物価指数のみが予定されており、本日は材料不足感否めない日となりそうです。特段注目すべき経済指標の発表はありませんが、中国不動産バブルの崩壊が市場ではトピックとして挙がっています。バブル崩壊による中国からのマネー流出が懸念され不穏な空気となっています。これに対応すべく中国が、人民元安阻止の名目で為替介入に動くとの報道がされると人民元高、ドル安が進行しました。しかしながら、米債の利回りは高値圏で推移していたことで、ドル円は急落を免れぎりぎり145円台の水準を保っています。
 したがって前記のことから本日は、中国不動産バブルに関連したヘッドラインを中心とした材料探しになりそうです。同関連による、上海総合指数や香港ハンセンなどの株が軒並み大幅に下落して引けたことでリスクオフの地合いが高まっています。そのためリスクオフによる円買い圧力に警戒する必要があるかもしれませんので、中国関連のヘッドラインは注視して取引に臨みたいです。

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