ボラタイルな展開となるか 今週はインフレ指標に注目
前営業日サマリー-
ドル円は151.60円でオープン。東京市場では、株高を受けたリスク選好の流れからドル円は上値をじわじわと伸ばしていき、先週金曜の高値を超える151.81円を付けました。ロンドン市場では、序盤に151.92円と152円の大台を試す展開となるも、やはり上値は重たくなり、高止まりする展開となりました。NY市場では、序盤に151.72円まで下押しするも、その後切り返して151.83円で取引を終えました。
-ボラタイルな展開となるか 今週はインフレ指標に注目-
本日は注目度の高い米経済指標は予定されていせん。
先週のドル円は、151円台での狭いレンジ相場となり、前週末比でほぼ横ばいの151円台後半で終了しました。とはいえ週末の金曜に発表された米雇用統計が総じて強い結果となったことで6月の利下げ観測は後退、ドル円はじり高で週の取引を終えました。今週はこの流れを引き継いで底堅い推移となるのか、また、CPIをはじめとしたインフレ指標の結果を受けて152円の大台を突破する動きを見せてくれるのかが焦点となりそうです。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアCPIは、市場予想が前年比で3.7%と、前回の3.8%から減速が見込まれています。仮に予想通りとなればダウンサイドへ方向感を変える可能性はあるものの、予想に反して強い内容となれば米株価は一段と下落するリスクがある一方で、米長期金利の上昇とともにドル円はアップサイドを試す流れとなりそうです。また、FOMCメンバーによる発言も多く控えます。先週とは異なり、ボラタイルな展開となることも考慮したうえ取引に臨みたいです。