FXレポート

米雇用統計 ドル円152円突破となるか

-前営業日サマリー-
 ドル円は、151.63円でオープン。東京市場では、152円にトライしていくような積極的な値動きとはならずに、米雇用統計を控えて151円台後半での落ち着いた値動きとなりました。ロンドン市場では、欧州株や米株先物が底堅く推移したことで一時151.76円付近まで買われる場面は見られたものの、それ以上の上値追いとはならずに東京時間に引き続き動意に欠ける相場展開でした。NY市場では、寄り付きこそ底堅く推移していた米株が一転して軟調な推移となったことでリスクオフの円買いが強まり、ドル円は151円前半まで下押し。そのまま151.29円で取引を終えました。

-米雇用統計 ドル円152円突破となるか-
 本日のイベントは、豪貿易収支、加雇用統計、米雇用統計、米リッチモンド連銀総裁発言、米ボウマンFRB理事発言、米クーグラーFRB理事発言が予定されており、中国は昨日に引き続き休場となります。
 足元のドル円は何度か152円の大台をトライする場面はみられるも、介入警戒感などに上値を抑えられ、151円台でのレンジ相場が続いています。そんな中で本日は市場の注目が集まる米雇用統計の結果が公表されます。非農業部門雇用者数[前月比]の予想は20.5万人(前回:27.5万人)、失業率は3.8%(前回:3.9%)、平均時給[前年比] は4.1%(前回:4.3%)となっています。非農業部門雇用者数や平均時給が予想通り前回値から下振れする内容となればドル売りとなりそうですが、先日、公表されたADP雇用者数は市場予想を上回る18.4万人の増加を記録し、ドル買いが加速しました。民間のADP雇用者数と労働省が発表する雇用統計では結果の方向性が一致しないことはしばしばあるものの、本日の米雇用統計が当初想定に反して強い内容となればドル円も152円の突破とともにアップサイドへ走り出すかもしれません。仮にそうなれば政府・日銀による為替介入実施も現実味を帯びてきます。雇用統計の結果次第ではレンジ相場から一転して激しい値動きとなる可能性も考慮しておきたいです。

知りたい語句を入力して、検索ボタンを押してください

トレイダーズ証券

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第123号 加入協会 日本証券業協会 金融先物取引業協会 第二種金融商品取引業協会 日本投資顧問業協会 トレイダーズ証券は、上場企業トレイダーズホールディングス(スタンダード市場上場8704)の100%子会社です。