ドル円153円突破 本日は米PPIに注目
-前営業日サマリー-
ドル円は151.74円でオープン。東京市場では、値幅の狭いレンジで方向感に欠ける相場展開。CPIを前に様子見のムードが広がりました。ロンドン市場では、欧州株が堅調に推移したことでリスク警戒感の後退が進み、クロス円を中心に緩やかに買いが入ったものの、CPIを前に積極的な買いにはつながりませんでした。NY市場では、CPIの内容が想定を上振れる強い内容となったことで米長期金利の上昇とともにドル円は153円を突破。153.09円で取引を終えました。
-ドル円153円突破 本日は米PPIに注目-
本日のイベントは、中消費者物価指数、欧ECB政策金利、米新規失業保険申請件数、米生産者物価指数が予定されており、トルコが昨日に引き続き休場となります。
米労働省が昨日公表した3月の米消費者物価指数は前年同月比で+3.5%上昇。前月の+3.2%から加速し、昨年9月以来の大幅な伸びを記録しました。ガソリンや住居費の上昇が背景として考えられ、市場ではこの結果を受けて6月の利下げ確率が前日の56.1%から28.4%へと低下しました。足元ではこれらの上昇要因に伴って、米長期金利の上昇とともにドル買いが強まる展開となり、153円台の節目も突破する値動きとなっています。そんな中で、本日は消費者物価指数に引き続き、生産者物価指数の公表を控えます。予想は前年同月比で+2.2%(前回:+1.6%)、コア指数[前年同月比]が+2.3%(前回:+2.0%)となっており、いずれも前回値からの上振れ予想となっています。同指数でもドル高を促す強い中身が確認できれば足元の上昇スピードを加速させるかもしれません。高まるボラティリティとともに為替介入の可能性も強まることからヘッドラインにも注視しつつ、本日も取引に臨みたいです。