FXレポート

FOMCに続いて本日は欧ECBに注目です

-前営業日サマリー-
 ドル円は140.89円でオープン。東京市場では、序盤にドル円が141.15円付近まで上昇する場面はみられるも米FOMCの結果発表を控えて様子見ムードが広がり、午後からは動意に欠ける相場展開となりました。ロンドン市場では、調整の動きからドル売りが優勢の地合い。クロス円とともに円買いの動きもみられる中で141円付近から140円前半までと下値を広げました。NY市場では米長期金利の低下幅縮小を眺めながらドルの買い戻しが入り、ドル円の下押しは一服。その後のFOMCでは0.25%の利上げが決定。記者会見からはタカ派な発言も見られなかったことからドル売り優勢となり、ドル円は140.26円で取引を終えました。

-FOMCに続いて本日は欧ECBに注目です-
 本日のイベントは、欧ECB政策金利、米新規失業保険申請件数、米第2四半期GDP、米個人消費、米耐久財受注、欧ラガルドECB総裁発言、米中古住宅販売保留が予定されています。
 市場の注目が集まったFOMCでは0.25%の利上げが決定され、その後に続いたパウエルFRB議長の発言では「将来の利上げについてはデータを重視したアプローチをとる」とのバランスをとった発言が見られました。当初想定通りの利上げ幅や発言によるサプライズも見られなかったことから大きな動意とならなかったものの、次回以降の利上げアナウンスが見られなかったことなどを受けて金融引き締め長期化観測が後退し、米長期金利の低下とともにドル円もやや下押しする格好となりました。
 明日は米FOMCに続いてECBの政策金利及びラガルド総裁による記者会見が予定されています。6月の理事会ではラガルド総裁より「7月利上げの可能性が極めて高い」との発言も見られており、今回も0.25%の利上げが決定される公算が高いと考えられます。想定通りの利上げ幅が決定となれば市場への反応も限定的となりそうですが欧州の消費者物価指数(HICP)はコア指数が前月から再加速となっており、6月に行われたECBフォーラムでも雇用コストの高さが指摘されています。サプライズな0.5%利上げや前回同様に9月の利上げ継続を示唆するようなタカ派発言が見られればユーロ買いの圧力も高まり、ユーロドルの上昇からドル売りが強まる可能性も想定できるため、その点を考慮したうえで本日も取引に臨みたいです。

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