FXレポート

為替介入をめぐり波乱の相場展開へ

-前営業日サマリ-
 ドル円は、157.86円でオープン。東京市場では、円安クラッシュが発生。ドル円は一時160円の大台を突破したものの、午後に入ると155円付近まで一転して円高が進行。ロンドン市場でもボラタイルな相場展開が続き、154.51円まで円高、その後は買い戻しが優勢となり156円台まで円安となりました。NY市場では、156円台での値動きが続いて156.30円で取引を終えました。

-為替介入をめぐり波乱の相場展開へ-
 本日のイベントは、豪小売売上高、欧消費者物価指数、加GDP、米S&P/ケース・シラー住宅価格指数、米消費者信頼感指数が予定されています。
 日銀の金融政策決定会合後から円安地合いの相場展開が継続。昨日のドル円はその影響を受けながら160円の大台を突破しました。ただ、その後は一転して155円付近まで円高が進むなど、非常にボラタイルな一日となっています。神田財務官は今回の値動きに対して言及を避けており、為替動向への問いかけに対して「今はノーコメント」と発言しました。値動きは2022年の為替介入が行われた際のものと類似していることから、介入が実施された可能性は高いとも言えそうです。4月26日から5月29日の間に為替介入を実施したかどうかについては財務省が5月31日に公表する予定となっており、今回の介入有無について、答え合わせはまだ先となりそうです。
 今週は米FOMCや米雇用統計が週末に控えるなど米国で重要イベントが続きます。これらのイベント結果がドル高を促す内容となり、ドル円相場がアップサイドへ動きを強めた際には再度政府・日銀による介入警戒が高まります。金曜日は日本の祝日で昨日のように取引の流動性が細り、動きも大きくなりやすいです。ドル円相場を中心に波乱の展開になることも考慮しておく必要がありそうです。

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