FOMC通過、ドル円急落で再び為替介入か
-前営業日サマリ-
ドル円は157.69円でオープン。東京市場では、前日の流れを引き継いでドル買い優勢の地合い。ドル円は157円台後半まで上昇したものの、158円付近では上値が重たくなりました。ロンドン市場では、欧州がメーデーとなる中で大きな動意とはならず、米国時間に予定されているイベントを待つ展開となりました。NY市場では、米ISM製造業景況指数やJOLTS求人の結果が予想よりも弱い内容となると、ドル円はやや軟化。その後はFOMCの結果を受けてドル売り優勢で157.00円まで一時下押し、そして朝方には政府・日銀による介入ともとれる急速な円高に振れ、153.03円で取引を終えました。
-FOMC通過、ドル円急落で再び為替介入か-
本日のイベントは、日BOJ議事要旨公表、豪貿易収支、米新規失業保険申請件数、米貿易収支が予定されており、中国はレイバーデイのため休場となります。
市場の注目が集まったFOMCの結果は大方の予想通り政策金利の据え置きを決定しました。一方でバランスシートの政策を変更し、これまで月に600億ドルを上限としていた米国債の再投資停止を250億ドルペースに縮小すると発表しました。また、パウエルFRB議長の会見では、「利下げの道と、利下げをしない道がある」と利上げの可能性を否定、全体的に警戒されていたほどタカ派な印象はなく、ドル円はダウンサイドへ動きを強める格好となりました。現時点では金利先物市場におけるFRBによる年内数回の利下げ織込みは変わらず、もっとも政策変更は今後のデータ次第な面もあるため、引き続き米指標などの結果を丁寧に確認ていく必要がありそうです。
そして、朝方には急速な円高が進行、157円台後半で推移していたドル円は一時153円台まで動く格好となりました。再び政府・日銀による為替介入が実行されたのではないかとの思惑が広がる中、引き続き為替介入への警戒感は高く、ヘッドラインに注視しながら取引に臨みたいです。