波乱相場の中、本日はFOMC
-前営業日サマリ-
ドル円は156.45円でオープン。東京市場では、朝方に156円付近まで下押しする場面はみられるも、その後は上昇基調の相場展開となり、157円付近まで上値を伸ばしました。ロンドン市場では156円台後半で方向感に欠ける値動き。市場推計によると昨日の介入は5.5兆円規模と報じられたものの目立った動きとはなりませんでした。NY市場では、1-3月期の米雇用コスト指数が前期比+1.2%と予想の+1.0%を上回ったことでドル買いが強まる格好となり、157.79円で取引を終えました。
-波乱相場の中、本日はFOMC-
本日のイベントは、NZ失業率、米ADP雇用統計、米ISM製造業景況指数、米JOLTS求人、米FOMC政策金利、米パウエルFRB議長発言が予定されています。本日予定されている米FOMCでは政策金利を5.25-5.50%に据え置き予想であるものの、声明文やパウエルFRB議長による会見からはインパクトのある動きを見せる可能性があるためその点注意が必要となりそうです。昨年を通じて着実に鈍化していたインフレ率は今年に入り再び加速。26日に発表されたPCEデフレータも前年同月比で予想を上振れする強い内容となりました。足元の経済動向を見てアトランタ連銀のボスティック総裁らは利下げに対して慎重な見解を示しおり、市場予想でも利下げ開始時期は9月まで後ずれしています。今後の方向性を占ううえでもFOMCの内容を丁寧に確認していきたいです。仮に想定に反してハト派な発言となった場合には、タカ派な内容を市場では織り込んでいるだけに円高方向へのインパクトは大きくなるかもしれません。FOMCだけでなく、本日は米ADP雇用統計や米ISM製造業景況指数も控えており、政府・日銀による介入警戒も残ります。ヘッドラインに注視したうえ、本日も取引に臨みたいです。