FXレポート

近づくFOMC 本日は米消費者信頼感指数の発表が予定

-前営業日サマリー-
 ドル円は141.68円でオープン。東京市場では、FOMCや日銀会合など金融政策イベントが多数予定されていることで週初から積極的な動きに出にくいのか動意薄の展開。ドル円は141円中盤までと小幅な下押しに留まりました。ロンドン市場では、一連の欧州や英国のPMIが想定よりも弱い結果となったことを受けて欧州通貨や米長期金利の低下と共にドル円も下値を試す展開。一時140.84円付近まで下値を広げました。NY市場では、米PMIの結果で製造業PMIが想定を上振れしたことを受けて米長期金利の低下幅縮小を眺めながら買い戻しが優勢、141円台を再び回復させたドル円は141.47円で取引を終えました。

-近づくFOMC 本日は米消費者信頼感指数の発表が予定-
 本日のイベントは、独IFO景況指数、米S&P/ケースシラー住宅価格指数、米消費者信頼感指数が予定されており、米株引け後にはアルファベットやマイクロソフトの決算発表が控えます。
 昨日公表された欧米各国のPMI速報値は総じて弱い結果となったことで発表が続いたロンドン時間からドル円は140円後半まで下押しする展開となりました。ただ、米PMIに関して、総合値では予想を下回り一時140.76円と日通し安値を付けたものの製造業PMIが予想46.1に対して結果が49.0となったことから下値は限定的となり一転買い戻しが優勢に、米CPIではインフレ減速が確認されたものの製造業の景況は多少の持ち直しを確認する結果となりました。
 本日は米消費者信頼感指数の発表が予定されています。予想値は112.0と前回値である109.7を上回ることが想定されています。同指標は消費者のセンチメントをアンケートで調査して指数化した景気関連の経済指標で一般的に個人消費やGDPとの相関性が高く、これらの先行指標となります。FOMC前に景気を占える指標となるため幾分か注目も集まりそうです。米CPIの減速とともに年1回の利上げ見通しが広がる中で、仮に同指標が想定を上振れする強い結果となれば年2回の利上げ可能性を高める可能性も考えられ、予定されているパウエルFRB議長の発言もタカ派的になるかもしれません。その場合米長期金利の上昇とともにドル円も上値を広げる展開が想定できます。その点を考慮した上でFOMC前の貴重な経済指標として結果を注視していきたいです。

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