日銀の緩和修正への思惑強まるか
-前営業日サマリー-
ドル円は、137.99円でオープン。日銀の金融緩和修正観測により日10年債利回りが上昇したことで一時137.25円まで円高が進みました。ロンドン市場では、米長期金利の上昇や時間外の日米主要株価指数の上昇によるリスクオンの円売りから138.99円まで上昇しました。ニューヨーク市場では、ミシガン大消費者信頼感指数にて期待インフレ率が予想を上回ったことで139.14円まで上昇し、138.82円で取引を終えました。
-日銀の緩和修正への思惑強まるか-
本日のイベントは、中GDP、中小売売上高、欧ラガルドECB総裁発言、米ニューヨーク連銀総裁の発言が予定されているほか、本邦が休場となります。
先週のドル円は、米CPIや米PPIが鈍化したことに加えて日銀の金融緩和修正への思惑が強まったこともあり144円から137円台まで下落する大相場となりました。特に、内田日銀副総裁の「(YVV修正は)バランスをとって判断していきたい」との発言から海外勢を中心に長期金利の操作レンジを拡大するとの見方が広がったことが主な要因となりました。これについては行き過ぎだとの見方もあり、火消しに動くようであれば再度上値を探る展開となるかもしれません。特段の否定がなければ緩和修正への期待が強まることから下値を掘ることも想定されます。いずれにしても日銀の政策方針への注目度が高いためヘッドラインに警戒しつつ取引に臨みたいです。