FXレポート

米CPI、コア指数に注目

-前日サマリー-
 ドル円は141.33円でオープン。東京市場では、日銀の金融緩和修正観測がくすぶるなか、円買いの流れが優勢、ドル円は140.60円まで下落しました。ロンドン市場では、円買いの流れが続き140.17円まで下落しましたが、米長期金利上昇を材料にドル円も反発、140.80円へ上昇しました。ニューヨーク市場では、円高圧力が強いなか米長期金利が4%を割り込みドル安圧力も加わりドル円は上値が重たい展開、140.37円まで下落して取引を終えました。

-米CPI、コア指数に注目-
 本日のイベントは、日本国内企業物価指数、ニュージーランドRBNZ政策金利、ロウ豪RBA総裁発言、ベイリー英BOE総裁発言、米消費者物価指数(CPI)、バーキン・リッチモンド連銀総裁発言、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言、カナダBOC政策金利、マックレム加BOC総裁発言、米10年債入札、ボスティック・アトランタ連銀総裁発言、米ベージュブック(地区連銀経済報告)、メスター・クリープランド連銀総裁発言が予定されています。特に注目すべきは、米消費者物価指数(CPI)です。
 米消費者物価指数(CPI)の事前予想は以下の通りです
 ・総合CPI 前年比 +3.1%(前回 +4.0%) 前月比 +0.3%(前回 +0.1%)
 ・コアCPI 前値日 +5.0%(前回 +5.3%) 前月比 +0.3%(前回 +0.4%)
 全体のインフレ率は前年比で大きく鈍化する見通しとなっていますが、主な要因は原油などのエネルギー価格下落が寄与しています。一方で、変動が大きなエネルギー/食料品価格を除くコアCPIは、ほぼ横ばいとなるだろうと見通されています。エネルギー価格下落はある程度織り込まれているため、今回はコアCPIの動向に注目が集まりそうです。
 また、今夜の米CPIの後も、明日13日(木)には企業のインフレ率である米PPI(生産者物価指数)、14日(金)には未来の物価見通し調査であるミシガン大期待インフレ率が発表される予定です。
 今夜の米CPIが最も注目度が高いでしょうが、いずれも市場参加者の関心を集めている経済指標ですので、指標発表時にはボラティリティが高まる相場を想定して、本日は取引に挑みたいです。

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