米小売売上高、FRB高官の発言に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は、135.82円でオープン。東京市場では、ゴトー日の仲値で136.02円まで上昇後すぐに上値を抑えられ135.73円まで下落、その後はドル買いが先行し136.26円まで上昇しました。ロンドン市場では、米NY連銀製造業景気指数が-31.8と市場予想の-2.5を大幅に下回ったことで、135.71円まで下落するもすぐに136.18円まで持ち直しました。ニューヨーク市場では、目立った材料もなく方向感に乏しい推移となり136.08円で取引を終えました。
-米小売売上高、FRB高官の発言に注目-
本日のイベントは、豪RBA議事録公表、中小売売上高、英失業率、独ZEW景況感調査、カナダ消費者物価指数(CPI)、米小売売上高、米鉱工業生産、欧ラガルドECB総裁の発言、米バーFRB副議長の発言、米NY連銀総裁の発言、米ダラス連銀総裁の発言が予定されています。
豪RBA中銀は2日の金融政策決定理事会で、据え置き予想に反して0.25%の利上げを行いました。声明文では「金融政策の一層の引き締めが必要になるかもしれない」など、追加利上げの可能性を示唆しました。本日のRBA議事要旨では6月以降の金融政策について新たなヒントを探りたいです。
米小売売上高の市場予想は+0.8%と3か月ぶりにプラス圏となる見通しです。先週のミシガン大消費者態度調査におけるインフレ見通しが市場予想以上だったことを背景とするドル高の中、米小売売上高が強い結果となればドル高を後押しするかもしれません。その他、複数のFRB高官の発言が予定されており、先週の米CPI、米PPIを受けての発言に注目です。これまでは総じてタカ派な発言が続いていましたが、ハト派な発言が出てくる場合にはドル安の展開が考えられるため、両シナリオを想定しながら取引に臨みたいです。