FXレポート

米ベージュブックの内容に注目

-前営業日サマリー-
ドル円は134.44円でオープン。東京市場ではドル円は先週末からのドル高基調が継続する形で一時134.71円と3月15日以来の高値水準を付けるも,その後は利益確定売りに押されて134円中盤まで戻される流れとなりました。ロンドン市場序盤は円高で推移、10年債利回りの低下もあり一時133.86円まで下落しましたが米住宅着工件数が142万件と予想の140万件を上回ったことが好感されて134.3円台まで反発しました。NY市場ではドル円はもみ合い、取引材料が乏しいなか134円を挟んで小幅な値動きとなり134.05円で取引を終えました。

-米ベージュブックの内容に注目-
本日のイベントは英消費者物価指数、米ベージュブック(地区連銀経済報告)、米主要企業の決済発表(モルガン・スタンレー、テスラ等)が予定されています。
昨日は大手金融機関であるバンク・オブ・アメリカやゴールドマン・サックスの決算が、先週末に発表されたJPモルガン・チェースやシティグループの決算に続いて予想を上回る強い結果となるかが注目されました。バンク・オブ・アメリカは売上予想253億ドルに対して263億ドルと上振れた一方、ゴールドマン・サックスは売上予想128億ドルに対して122億ドルと低調な結果となりましたが、EPS(1株当たり利益)は8.79ドルと予想の8.21ドルを上回る結果となりました。
経済指標では一昨日のNY連銀製造業業況指数に続き住宅着工件数でも強い結果となるか注目されましたが142万件と予想の140万件を上回る結果となりました。
 本日はベージュブック(米地区連銀経済報告)の公表が予定されています。ベージュブックとは、連邦公開市場委員会(FOMC)の2週間前の水曜日に公表される米国12地区の連邦準備銀行が各地域の経済状況をまとめた報告書であり、5月のFOMCにおいて米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を決定する際に参考にするものです。昨日の米経済の堅調さを示す結果に続き、ベージュブックにおいて物価の底堅さや労働市場の逼迫を懸念する内容が示されれば、利上げ継続の観測が強くなり新たにドル買いの流れを形成する可能性も考慮して公表内容を確認していきたいです。

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