FXレポート

ミシガン大消費者信頼感指数 期待インフレ率上昇

-前営業日サマリー
 ドル円は132.52円でオープン。東京市場では前日に発表された米生産者物価指数(PPI)の下振れから始まったドル売り地合いが続きドル円は132円前半まで下押しました。ただ、ロンドン市場では米銀大手JPモルガン決算で純金利収入予想が引き上げられたことを受けて同社株が時間外取引で大幅高、米長期金利も上昇したことでドル買いが優勢に、ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事のタカ派な発言も相場の動きを加速させたことで133.18円まで上値を広げる展開となりました。NY市場でも米ミシガン大消費者信頼感指数の結果が上振れしたことを受けてドル買いが強まり、133円後半まで上昇、そのまま133.76円で取引を終えました。

-ミシガン大消費者信頼感指数 期待インフレ率上昇-
 本日のイベントは、米NY連銀製造業景況指数、米NAHB住宅市場指数、欧ラガルドECB総裁発言、米ステートストリート決算、米M&Tバンク決算が予定されています。
 先週末に公表された米ミシガン大消費者信頼感指数の結果は63.5(予想:62.0)、合わせて公表された消費者の期待インフレ率も1年先が4.6%と前月の3.6%から大幅に上昇し、予想の3.7%を上回ったことから全般ドル買いが進む展開となりました。先週はウォラーFRB理事も「市場予想よりも長く引締めを維持する必要」があるとタカ派な発言を残しており、直近は低調な米経済指標の結果が続いて利上げ継続期待が後退していたものの同指標の結果やFRB高官の発言を見るにやはり政策金利見通しについては利上げ継続期待のが高いと判断できそうです。
 そして、市場一部で注目の集まっていた米金融機関の決算も良好な結果が見られJPモルガンは一時8%高などリスクオンのムードが戻ってきました。ただ、まだ油断はできず米金融機関の決算は今週からが本番となります。本日は米ステートストリート、米M&Tバンクの決算が控えておりそれぞれ時価総額が263億ドル、195億ドル程度の中堅銀行となります。決算内容から金融不安の影響が確認された場合は全体相場リスクオフからドル円もダウンサイドに警戒が必要となるため決算結果には注視していきたいです。

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