米CPI・FOMC議事録と重要イベント多数 本日は荒れるか
-前営業日サマリー-
ドル円は133.55円でオープン。東京市場では行き過ぎたドル買いへの調整からかドル売り優勢の地合いとなり上値を切り下げながらじりじりと133円前半まで下押ししました。ロンドン市場でも明日に控えた米消費者物価指数を前に手がかり難から軟調な推移が先行し一時133円割れの展開、ただ米長期金利が上昇に転じると売り一服から上値を広げる流れとなりました。NY市場でもドル円は底堅い動きを続けたことでそのまま133.69円で取引を終えました。
-米CPI・FOMC議事録と重要イベント多数 本日は荒れるか-
本日のイベントは、米フィラデルフィア連銀総裁発言、米ミネアポリス連銀総裁発言、米消費者物価指数(CPI)、英ベイリーBOE総裁発言、米リッチモンド連銀総裁発言、カナダBOC政策金利、米週間原油在庫、カナダマックレムBOC総裁記者会見、FOMC議事録公表(3月開催分)が予定されています。
本日は注目度の高い重要イベントが多数予定されており、米国では消費者物価指数(CPI)と3月21・22日に開催されたFOMC議事録の公表が控えます。どちらも内容によっては今後のドル円の方向性を左右することからその結果には注視していく必要がありそうです。米CPIは前回値:6.0%に対して市場予想は5.1%となっており、市場ではインフレ鈍化の想定がたてられています。FOMCメンバーは年内利下げには否定的なスタンスを堅持してきたものの、昨日のウィリアムズNY連銀総裁からは「インフレ低下なら利下げが必要」とハト派よりの発言が見られました。そのため、仮に同指標が予想通り前回値を下回った場合や予想を下振れする際には早期の利上げ停止可能性を高めながらドル売りが加速する展開が想定できます。一方で、予想が下向きに傾いていることから幾分でも想定を上振れるようなサプライズがあった場合にはドル買い圧力が高まることも考えられるためその点も考慮しておきたいです。そして、FOMC議事録からは前回のFOMCでどのような議論が行われたのかを丁寧に確認し、次回以降のFOMCの結果を見極めていきたいです。相場に動意を与えるイベントが多いため本日は荒れた相場展開となることも想定しておいたほうがいいかもしれません。