FXレポート

米景況感 高まる先行き懸念

-前営業日サマリー-
 ドル円は131.67円でオープン。東京市場では前日の流れを引き継いで朝方に131円前半まで下押しとなり、買い戻しの動きも弱くそのまま131円台での値動きに終始しました。一方で想定に反して0.5%の大幅利上げを実施したNZ中銀の影響を受けてNZドル円は82.88円から83.84円まで1円程度の急伸をみせました。ロンドン市場のドル円はNY時間に控える米指標の結果を前に方向感に欠ける展開、またNZドル円は調整の動きから82円台まで売り戻されて午前の上げ幅を帳消ししました。NY市場ではADP雇用統計と米ISM非製造業景況指数の結果が想定を下振れたことから連日で米長期金利の低下とともにドル安が加速、ドル円は一時130円中盤まで下押しとなりました。その後買い戻しの動きから131円台まで回復すると131.36円で取引を終えました。

-米景況感 高まる先行き懸念-
 本日のイベントは、豪貿易収支、豪RBA半期金融安定報告、中財新サービス業PMI、カナダ失業率、米新規失業保険申請件数、米セントルイス連銀総裁発言が予定されており、メキシコが休場となります。
 昨日公表された2つの米経済指標の結果はいずれも予想を下振れする低調な結果となりました。米ADP雇用統計は予想が+20.0万人に対して+14.5万人の結果となり労働市場の冷え込みを示唆、米ISM非製造業景況指数は予想54.5に対して51.2の結果となり、分岐点とされる50.0こそ上回りはしたものの企業や消費者が慎重姿勢を強めているのが示されたのと同時に景気の先行きに対する懸念も高まりました。相場への影響は週の前半に公表されていた米指標からいずれも既に予想下振れの可能性が幾分か織り込まれていたもののドル円は売りを加速させました。サポートとなったのは130.60円付近、3日高値と先月24日安値との間で引いたフィボナッチ23.6%の水準と一致します。テクニカル面から判断すると同水準は買い戻しが入りやすいのと同時にサポートラインを割れた際のダウンサイドの走りやすさにも警戒が必要な局面といえます。本日は目立った米経済指標は予定されていないですが、7日(金)の米雇用統計を前に調整の動きから動意づくことも可能性の一つとして考慮した上で、相場の需給や価格パターンを意識して取引に臨みたいです。

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