FXレポート

週末の米欧物価指標で今後の方向感は決まるのか

-前営業日サマリー-
ドル円は130.86円でオープン。東京市場では、スポット末日(取引した通貨の受け渡しが月末日となる日)で期末ということもあり、仲値にかけての本邦実需のドル買いに加えて日米株価指数が堅調に推移したことも支えに132円手前まで上昇となりました。ロンドン市場では131.60円付近まで下押しする場面はみられるも米長期金利が上昇に転じたことや欧州株や米株先物が堅調に推移したことから再びドル買いが優勢となり132円中盤まで上値を伸ばす展開となりました。NY市場では序盤に米長期金利の低下から132円手前までドル安が進むも買い戻しの動きも強く日通し高値を更新、そのまま132.86円で取引を終えました。


-週末の米欧物価指標で今後の方向感は決まるのか-
本日のイベントは米新規失業保険申請件数、米第4四半期GDP、南アフリカSARB政策金利、メキシコ中銀政策金利、米イエレン財務長官発言が予定されています。
 今週末は月末・四半期末・期末で特殊なフローが入りやすくなっていることもあり、足元のドル円は日替わりで相場の流れが変わりやすい局面となっています。そのような状況下で本日は金融当局者も重視している金曜日の米欧物価指標を前に米新規失業保険申請件数と米第4四半期GDP確報値の発表が行われます。新規失業保険申請件数は前回結果19.1万人に対して市場では19.6万人と予想されており、前々回・前回に続いて悪化が想定されています。しかし、仮に市場予想より好調な結果となり労働市場の堅調さが確認されることとなればドル円にとっては上昇材料となるかもしれません。ただ、足元では金融システムに関する不安が払拭しきれていないことから、予想を下振れる結果となっても素直にドル買いに反応はせず、動きも限定的となることを考慮するべきかもしれません。
 本日の指標に加えて米PCEデフレーターや欧消費者物価指数など今週末は米欧の重要指標も残っています。今後の市場の想定にも大きく影響を与える可能性も考えたうえで指標結果に注視して本日も取引に臨みたいです。

 

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