立て続けに発生する金融不安、欧州株の下落につられるユーロ
-前営業日サマリー-
ドル円は130.78円でオープン。東京市場では序盤から下落基調の動き。米利上げ休止観測が高まっているほか、昨日終値ベースで日足・一目均衡表雲を下抜けたことでテクニカル的にも売られやすい地合いのなか130.47円付近まで下落しました。ロンドン市場では、時間外の米中長期金利の低下を背景に一時130円台を割り込み、129.88円まで下落。しかし、道中で発表された米製造業PMIの結果が、予想値を上回ったことがドル買いの材料となり、一時130.73円付近まで値を上げました。NY市場では、130.30円付近をサポートに下値の堅い動きとなりましたが、その後目立った動きはなく130.74円で取引を終えました。
-立て続けに発生する金融不安、欧州株の下落につられるユーロ-
本日のイベントは、独IFO企業景況感指数及び英ベイリー英中銀(BOE)総裁の発言のみで、本格的に相場を動意づける指標の発表は28日(火)からになります。「金融システムの不安」が現在のマーケットで注目される中、先日UBSに買収されたクレディスイスに続き、ドイツ銀行の株価が15%安、CDSが高騰。新たな金融機関の破綻懸念からさらなる金融不安が市場で再燃しつつあります。これに反応するかのように先週末(24日営業日)のユーロ円は1円以上の下落。また、欧州各国のPMIが軒並み悪化していることで、各通貨ペアのユーロ売りに拍車がかかっている状態です。したがって今週以降にユーロ関連の通貨ペアでエントリーする場合は、欧州系の金融機関に関連したヘッドラインのよる突発的な動きに警戒しながら取引に臨みたいところです。