FXレポート

米欧PMI速報値、逆張り有効か

-前営業日サマリー-
 ドル円は131.39円でオープン。東京市場では、前日FOMCを受けたドル安・円高の流れが継続、130.43円まで下落しました。ロンドン市場では、スイス中銀が事前予想通り0.5%利上げを実施、声明にて「追加利上げの可能性を排除しない」と発表したことでフラン円は143.00円から143.68円へ上昇、英中銀(BOE)が事前予想通り0.25%利上げを実施、さらなる利上げの可能性を示唆したことでポンド円は161.51円から161.85円まで上昇しました。ニューヨーク市場では、株式市場で銀行株などが売られたことが意識されてリスクオフムードへ、ドル円は131.61円から130.34円まで下落、イエレン財務長官が追加の預金措置に言及して130.46円から131.03円へ急騰した場面も見られたのち、130.85円で取引を終えました。

-米欧PMI速報値、逆張り有効か-
 本日のイベントは、日本全国CPI(消費者物価指数)、英小売売上高、欧米各国のPMI、カナダ小売売上高、米耐久財受注が予定され、欧州冬時間の最終営業日となります。
 欧米各国のPMI速報値が相次いで発表されます。PMIは将来の景気を占う景気先行指数として知られ、50を上回ると景気拡大、下回ると景気後退が将来発生する可能性があると、一般的には理解されています。
 現在のマーケットでは「金融システム不安」が最も注目されるテーマとなっています。そのため、今夜発表されるPMI速報値にて突発的な値動きがみられる場合は、一時的な値動きにとどまるかもしれません。とりわけ、金融システムリスクがくすぶっている渦中であるため、PMI速報値が予想上振れしてリスクオンムードを感じさせる値動きがみられる場合は、逆張りの取引が有効になる可能性も想定しながら、本日は取引に挑みたいです。

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