FXレポート

米ISM非製造業景況指数注目 好調な米指標に続けるか

-前営業日サマリー-
 ドル円は136.15円でオープン。東京市場では、朝方に実需絡みとみられる売りで136.02円付近まで弱含む場面はみられるも、東京午後からは米長期金利が一段と上昇して一時4.04%と昨年11月10日以来の高値水準を付けたことを支えとしながら136円台後半まで上昇しました。ロンドン時間に入るとドル高が一服し一時136.20円付近まで反落するも、買い戻しも強く137円台に到達しました。NY市場では方向感に欠けるも底堅い値動きとなり、136.71円で取引を終えました。

-米ISM非製造業景況指数注目 好調な米指標に続けるか-
 本日のイベントは、日東京都区部消費者物価指数、中財新サービス業PMI、トルコ消費者物価指数、米ISM非製造業景況指数、米ダラス連銀総裁発言、米アトランタ連銀総裁発言、米ウォラーFRB理事発言、米ボウマンFRB理事発言が予定されており、とりわけ米ISM非製造業景況指数の結果には注目です。
 先日公表された米ISM製造業景況指数は予想48.0に対して47.7と想定を下回ったものの、前回値47.4を上回りました。景気後退の分岐点とされる50.0を下回っていることから依然として製造業況の低迷を示唆していますが、前月比ベースで改善をしたのは9か月ぶりとなり米指標の強さも確認できました。内訳をみてみると、雇用項目は49.1と11月来の50割れとなった一方で、落ち込みが続いていた新規受注が予想外に盛り返した他、仕入れ価格指数は51.3と昨年9月来で最高を記録しました。同指数の価格項目の結果はディスインフレの鈍化を示唆したことから米国による利上げ長期化も正当化するものとなりそうです。
 そんな中、本日はISM非製造業景況指数の発表が予定されています。予想は54.5と前回値の55.2を下回ることが見込まれていますが、判断基準の50.0を上回ることが想定されています。製造業況に改善が見られた中で非製造業況の結果が想定より強いものとなれば、ドル買いに拍車がかかる展開となることも考えられます。内容次第では大きな値動きになることも考慮したうえ、指標結果を丁寧に確認しながら本日も取引に臨みたいです。

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