インフレの予想上振れ、FRB高官の評価は
-前営業日サマリ-
ドル円は134.11円でオープン。前日の大幅な上昇の反動からややドル売りが先行し133.64円まで下落するも、その後は方向感に欠ける展開でした。ロンドン市場では、米生産者物価指数(PPI)が予想を上回るとドル高の流れを形成し、134.46円まで上昇しました。NY市場では、ドル安に転じPPI後の上げ幅をすべて吐き出し、133.92円で取引を終えました。
-インフレの予想上振れ、FRB高官の評価は-
本日のイベントは、英小売売上高、ボウマンFRB理事の発言、米景気先行指数が予定されています。
先日の米消費者物価指数(CPI)に続いて昨日の米生産者物価指数(PPI)はコアも含め予想を上振れ、インフレの高止まり懸念を強めてドル高で反応しました。また、米ブラード総裁は現在投票権がないものの「3月FOMCでの50bpの利上げを支持する可能性を排除しない」との発言で相場を動意づかせており、インフレ指標結果をどのように評価するのかFRB高官の発言に注目です。本日発言予定のボウマンFRB理事は13日時点で、「我々が望むほどのインフレ緩和は見られない」としている中、インフレの鈍化に陰りが見え始めたことで、よりタカ派よりな発言が伝わるかもしれません。引き締めの長期化や、ターミナルレート引き上げの可能性を示唆するような発言が伝わる場合には、ドル高が加速する展開に注意したいです。その他、週末かつ米祝日前であるため調整的な値動きとなる可能性を考慮しつつ取引に臨みたいです。