FOMCを控え様子見か
-前営業日サマリー-
ドル円は130.21円でオープン。序盤から大きく下落し129.48円まで下値を広げるも、日銀が「1月31日に5年物の共通担保資金供給オペレーションを実施」と通告を行ったことで130.16円前後まで値を戻しました。ロンドン市場では、一時130.27円まで高値を更新する場面がありましたが、じりじりと下落し、その後は130円を挟んで方向感に欠ける動きが目立ちました。NY市場では、ドル円が130円台を試そうとする動きとなるも上値が重く、130円台を超えられないまま129.85円で取引を終えました。
-FOMCを控え様子見か-
本日のイベントはドイツGDPの発表が控えており、ニュージーランドが休場、本邦はゴトー日となります。先週に発表された米PCEデフレーターではPCEが、前年比+5.0%、PCEコアは前年比+4.4%と市場予想通りのペースでインフレ鈍化が確認されました。これまでにCPI、PPI共にインフレ鈍化が確認されてきています。また、今週に発表されるISM製造業景況指数も、市場予想は景気後退ラインである50を下回っています。しかし、米国が将来インフレ抑制に成功・経済は景気後退するだろうといったシナリオはすでに織り込みが進んでいると考えられるため、同指標の結果が大きく乖離するか、特段のヘッドラインが出てこない限りは今週のFOMCの市場予想が直前に激変する可能性は高くないと思われます。
足元のドル円もFOMCを控えてやや様子見の動きが目立ってきており、本日重要指標がないことからドル円が動意づくタイミングは、ISM製造業景況指数やFOMC、米雇用統計などの重要指標が数多く控える2月1日以降になるのではないかと考えられます。ここで予想以上の鈍化である数値が示された場合は、年内の利下げ観測が高まる思惑から、新たなドル売りの流れを形成する可能性があります。一方で、市場予想を大きく上回るような強い結果が確認される場合にはインフレ再燃の思惑から再度ドル買いに火が付くことも考えられ、いずれの結果が出てもドル円にとっては方向を決定付ける大事な週となるため、米重要指標の内容には注視しながら取引に臨みたいです。