米GDPはリセッション懸念を強めるか
-前営業日サマリー-
ドル円は130.14円でオープン。豪消費者物価指数が予想を上回りインフレの加速が確認されたことで豪ドル買いに走るも、ドル円の値動きは限定的でした。ロンドン市場では欧米株安を背景にリスクオフの展開、円が買われドル円は129.56円まで下落しました。NY市場では、ECB高官のタカ派な発言が伝わると、対ドルでユーロが買われたことからドル円は129.26円まで下落するも反発し129.57円で取引を終えました。
-米GDPはリセッション懸念を強めるか-
本日のイベントは、BOJ主な意見公表、南アSARB政策金利、米GDP、米新規失業保険申請件数、米耐久財受注、米新築住宅販売件数が予定されています。
直近の米指標を振り返ると、インフレ指標は鈍化を示している一方で、ISM景況指数およびPMIは非製造業・製造業ともに景気判断の基準値50を下回り、12月小売売上高は前月比-1.1%と景気の弱さが確認されています。米国のリセッションを懸念する声もある中、本日のGDPに注目が集まります。市場予想は+2.6%と前四半期の+3.2%からは鈍化予想ではあるもののプラス成長の見込みです。結果が予想を下回る場合は、リセッション懸念の強まりからターミナルレートが4.75-5.00%になる確率を高め、さらには年内利下げの織り込みを加速させる可能性もあるためドル安で反応することが想定されます。一方で、予想を上回る場合はソフトランディングへの期待の高まりからドル高で反応するかもしれません。いずれにしても、大きく動くことが想定されるためリスク管理に注意しつつ取引に臨みたいです。