豪CPIはインフレ鈍化の兆しを見せるか
-前営業日サマリー-
ドル円は130.61円でオープン。前日に大幅な上昇をしたこともあり、持ち高調整の売りが観測され129.73円まで下落しました。ロンドン市場では、欧州各国のPMIが強弱まちまちの結果となる中、対欧州通貨でのドル高を受けてドル円も上昇、130.38円まで上昇しました。ニューヨーク市場では、米PMIが製造業・サービス業ともに予想を上回り131.11円まで上昇するもすぐに押し戻されドル安の流れを形成、130.13円で取引を終えました。
-豪消費者物価指数はインフレ鈍化の兆しを見せるか-
本日のイベントは、NZ消費者物価指数(CPI)、豪消費者物価指数(CPI)、英生産者物価指数(PPI)、独IFO景況指数、カナダBOC政策金利、マックレムBOC総裁の会見が予定されています。
米国のインフレがピークアウトしている一方で、オーストラリアのインフレは依然として明確な鈍化を確認できていません。2月7日に控える豪政策金利発表に大きく影響することから豪CPIに注目が集まります。同指標(前年同月比)は11月の+7.3%に対し、12月の市場予想は+7.7%とインフレが進行する予想です。結果が前回値を下回る場合にはインフレピークアウトの兆しとして、豪ドル売りで反応することが想定されます。一方で、予想通りもしくは予想以上の伸びが確認された場合は、RBAの政策転換は先になるとの見方から豪ドル買いで反応すると見られます。その場合は、インフレが鈍化傾向で2023年内での利下げを織り込み始めている米国とは対照的であるため、中長期的に豪ドル/米ドルのロングに妙味がありそうです。