米生産者物価指数は0.50%利上げを後押しするか
-前日サマリー-
ドル円は136.54円でオープン。時間外の米10年債利回りが上昇したことで、ドル円は137円台を突破し、137.08円まで上昇しました。欧州勢が参入すると、資源国通貨に対するドル売りが波及した上に時間外の米10年債利回りが上昇幅を縮めたことが嫌気され、136.50円台までドル円は下落しました。NY市場では、新規失業保険申請件数が予想通りとなったこともあり、136円台半ばを方向感なく推移し、最終的には136.68円で取引を終えました。
-米生産者物価指数は0.50%利上げを後押しするか-
本日のイベントは、中消費者物価指数・生産者物価指数、米生産者物価指数、ミシガン大消費者信頼感指数が予定されています。注目の米生産者物価指数は、前回の8.0%から7.2%への鈍化が予想されています。予想通りの鈍化となれば、14日に行われるFOMCにおいて、0.50%への利上げ幅縮小の観測が高まることでドル売りとなるかもしれません。しかしながら、先日発表されたISM非製造業景況指数と米雇用統計では両指標とも市場予想を上回る堅調な結果が確認されており、米生産者物価指数の結果も予想を上回るかもしれません。その場合には、0.75%利上げへと市場の関心が移り、ドル買いで反応することも考えられます。0.50%利上げが7割近く織り込まれている状況下で、インフレ再燃が確認された場合のドル買いは特に大きなインパクトになることが予想されます。いずれにしても、大きく動意づくことが想定されるため、同指標結果を注視して取引に臨みたいです。