今週はPCEデフレーター、ISM製造業景況指数、米雇用統計に注目
-前日サマリー-
ドル円は138.54円でオープン。東京市場では、ゴトー日だったこともあり仲値にかけて139.05円まで円が売られる場面がありましたが、午後にかけて138.38円まで反落しました。ロンドン市場では、米長期金利が時間外取引で3.66%から3.75%へ上昇したことが意識されて、ドル円は139.59円まで上昇しました。ニューヨーク市場では、米長期金利が3.67%へ低下したことが意識されて139円まで反落、ブラックフライデーで金融市場が短縮取引だったため引けにかけては小幅な値動きにとどまり、139.14円で取引を終えました。
-今週はPCEデフレーター、ISM製造業景況指数、米雇用統計に注目-
本日のイベントは、豪ロウRBA総裁発言、豪小売売上高、欧ラガルドECB総裁発言、ウィリアムズ・NY連銀総裁発言、ブラード・セントルイス連銀総裁発言が予定されています。
先週のマーケットでは、23日(水)に発表された米製造業PMIが事前予想(50.0)に反して47.6と、景気後退サインである50を下回り、2020年春の新型コロナのパンデミック初期ぶりに悪い結果だったことが大きなサプライズと受け止められました。為替市場では、ドル円が141円から138円へ大きく下落しました。マーケットの最大の関心事は「インフレ」の行方ではありますが、インフレを抑えるために米FRBなどが行ってきた利上げ(金融引締め)の影響による「景気後退」の注目度が高まるシナリオも想定できます。
今週は、全米を対象としたインフレ率である「PCEデフレーター」や、先週のマーケットで注目されたPMIに並ぶ景気先行指標「ISM製造業景況指数」、金融市場で特に注目度の高い「米雇用統計」が立て続けに発表されます。米国のインフレ鈍化、景気悪化が確認される内容の場合、ドル安が一段と進むシナリオも想定しながら、今週も取引に挑みたいです。