FXレポート

12月の米利上げペース減速の可能性

-前営業日サマリー-
 ドル円は146.26円でオープン。序盤ではもみ合い、月末の実質5・10日(ゴトー日)でしたが、日銀金融政策決定会合の結果公表を控えて様子見ムードが強まりました。日銀が金融緩和政策の維持を発表するとドル円は146.85円まで上昇、また黒田日銀総裁が「今すぐ利上げ・出口が来るとは考えていない」「安定的な円安なら経済全体にプラス」と発言したことでドル買いがさらに強まり、147.29円まで本日高値を伸ばしました。その後もドル円は上昇しましたが、NY市場では翌週に控えている重要指標を前に様子見の動きが広がりドル円は、147.47円で取引を終えました。


-12月の米利上げペース減速の可能性-
 本日のイベントは、豪小売売上高、欧GDP及び消費者物価指数、そして日本からは外国為替介入実績の公表が予定されています。
先週のドル円は介入の警戒感と米利上げペース減速の公算から上値が重くなりました。11月FOMCでは0.75%の利上げが織り込まれているものの、12月FOMCでは0.50%に利上げペースを落とすとの見方が浮上しています。米ウォールストリート・ジャーナルは「一部当局者は過度な景気悪化を警戒し、利上げ減速や来年早々の利上げ停止を求めている」と報じています。そのため、今週の米ISMや米雇用統計の結果次第では、ドル高のトレンドが一服する可能性もあり注目が集まります。特に米国のGDPのうちサービス業が8割近くを占めていることから、非製造業ISMが予想を下回る場合にはリセッション懸念からドル安になる展開に注意したいです。一方で、総じて好調な結果となる場合には、12月FOMCでの0.75%利上げ観測が再度浮上する可能性にも考慮しつつ取引に臨みたいです。

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