次会合での判断材料、地区連銀経済報告(ベージュブック)に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は140.57円でオープン。東京市場では、米10年債利回りの上昇やダウ先物の上昇が支えに、先週末につけた高値140.80円を上抜け、約24年ぶりの141円台をつける動きとなりました。ロンドン市場では、特段材料のないなか円安が加速し142円台を突破、NY市場でもISM非製造業景況指数が予想を上回ったことにより、上昇止まらず143円を突破する場面もみられ、終始堅調な動きとなり142.79円で取引を終えました。
-次会合での判断材料、地区連銀経済報告(ベージュブック)に注目-
本日のイベントは、中貿易収支、ポーランド政策金利、豪四半期GDP、英ベイリーBOE総裁の発言、加政策金利、米貿易収支/ベージュブック/クリープランド連銀総裁、ブレイナードFRB副議長、バーFRB副議長の発言が予定されています。
先週末の米雇用統計では、非農業部門雇用者数は市場予想をやや上回る伸びとなったものの、賃金の伸びが鈍化し失業率が上昇しました。しかし、こられは景気減速やインフレリスク後退の明確なサインとは言えないという見方もあり、市場では依然として次会合0.75%利上げ予想が優勢となっています。ただデータ次第としていることから、今後の経済指標を1つ1つ注視していきたいところです。
本日はベージュブックに注目となり、次会合においての重要な材料となります。特に雇用や物価関連の内容に注目し、仮に経済活動が順調であることや労働市場のひっ迫状況が継続、物価高が指摘された場合は次会合での0.75%利上げ観測がより強まる可能性を考慮しておきたいです。また本日はFRB高官らの発言も多く予定されているため、発言内容を確認しながらベージュブックでの景況状況も注視して本日も取引に挑みたいです。