ドル円高値更新、1.00%の利上げを織り込む動きが強まる
-前日サマリー-
東京市場のドル円は136.81円でスタート。クロス円の重い値動きが上値を圧迫し136.70円まで下押しする場面もありましたが、日経平均や時間外の米長期金利の上昇を支えに137.05円までじり高となりました。欧米市場では、21時半に発表された米CPIの結果が9.1%と予想の8.8%を上回った事で、米ドルの買いに拍車がかかり、ドル円は一時137.87円と1998年9月以来約24年ぶりの高値を更新しました。しかしその後は、一時は3.06%台まで上昇した米10年債利回りが2.89%台まで急低下すると全般ドル売りが広がり、ドル円は137.15円まで値を落としました。引けにかけて、やや反発し137.40円で取引を終えました。
-ドル円高値更新、1.00%の利上げを織り込む動きが強まる-
本日のイベントは、豪失業率、米新規失業保険申請件数、米生産者物価指数、米ウォラーFRB理事の発言、そしてJPモルガンチェースとモルガンスタンレーの第2四半期決算発表が予定されています。昨日の米CPIの結果が予想値を大幅に超えたことで、米ドルの買いに拍車がかかり、ドル円は137.87円と1998年9月以来約24年ぶりの高値を更新し、ユーロドルは一時パリティ割れと米ドルの強さが目立ちました。もっとも、パリティ付近の攻防では大きく跳ね返されており、下抜ける材料が欲しい局面です。一方で、短期金融市場では7月のFOMCで通常の4倍にあたる1.00%の利上げを織り込む動きが強まっており0.75%の以上の利上げは織り込んだとも言われています。そのため、米ドルは前記した1.00%の利上げの織り込みや、昨日のCPIの結果を買い材料として本日もドル円は上昇基調となることが考えられます。本日は新規失業保険申請件数と生産者物価指数の発表が控えており、ここでもし悪結果が出ればドル円上昇の鈍化、また、極端に予想と乖離するような悪い数字が出れば、短期的に米ドル売りの流れ転換すると考えます。