FXレポート

米利上げとリセッション懸念

-前営業日サマリー-
 東京市場のドル円は、134.94円でスタート。実質ゴトー日とあって本邦実需勢のドル買いから135.21円まで上昇するも、仲値後に反発してから上値は重たく134.35円まで下落しました。欧州市場では、米長期金利の上昇や、ブラード米セントルイス連銀総裁の「年末までに3.50%まで利上げする可能性」との発言を受けて135.30円まで上昇するも、ミシガン大消費者信頼感指数が過去最低を記録したことで過度な利上げへの警戒が後退、134.71円まで下落しました。ニューヨーク市場では、米国株高を背景に米長期金利が上昇したことからドル円は135.39円まで上昇、その後は反発し135.22円で取引を終えました。


-利上げと米リセッション懸念-
本日のイベントは、米耐久財受注、欧ラガルドECB総裁の発言が予定されています。
 今週は米個人消費支出(PCE)やISM製造業景況指数の発表が控えており、7月FOMCでの利上げ幅を探るうえでの重要指標であることから注目が集まります。6月FOMC後のパウエルFRB議長の会見では、インフレが予想を上回っていることから0.75%の利上げに至ったとの発言がありました。PCEからインフレが鈍化する傾向が見られなければ、2会合連続となる0.75%利上げの可能性は一段と高まる事が考えられます。また、他のFOMCメンバーの発言を見ると、現時点でボウマン理事、エバンス氏、カシュカリ氏などが0.75%利上げを示唆しています。金利先物から算出される利上げ確率(CME・Fed Watch 6/25時点)を見ても、0.75%の利上げ確率は80%以上となっており、利上げ幅は75bpsが既定路線といえそうです。
 一方で、パウエルFRB議長は、大幅な利上げがリセッションを引き起こす可能性についても言及しており、インフレ / リセッションの両面を考慮しつつ、指標結果を丁寧に確認したいです。

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