FOMC 注目集まる利上げ幅の行方
-前日サマリー-
東京市場のドル円は134.41円でスタート、日銀が長期国債の買い入れ増額と超長期債の臨時オペを通知すると円売り姿勢が強まり、134円台後半まで上昇しました。ロンドン市場では一転、134円付近まで落ち込む場面が見られましたが、ゆるやかに東京市場の水準まで回復しました。NY市場では米10年債利回りが一段と上昇すると、ドル円は135.44円まで最高値を更新しました。その後は落ち着いた推移を見せ135.41円で取引を終えました。
-FOMC 注目集まる利上げ幅の行方-
本日は、中国小売売上高、米小売売上高、NY連銀製造業景気指数、ラガルド総裁の講演、FOMC政策金利と声明発表、パウエルFRB議長の会見と重要イベントが多数予定されており、日米金利差拡大の見方から本日もボラティリテイの高い相場となりそうです。
日銀は本日の国債買い入れ額の増額を通知しており、金利抑制への強い姿勢を示している一方でFOMCでは、先日発表されたCPIの結果を受けて1994年以来となる0.75%の利上げ観測が急激に高まり、市場では今朝時点で90%以上の確率で実施されると予想されています。また同日発表される声明文とドット・プロットによる政策金利見通しについての言及にも注目です。短期金利市場では1年後には4%を上回る水準まで利上げが実施されると織り込まれており、利上げペースに関する声明から動意づくことも考えられます。
また最新の四半期経済予測の発表も予定されており、結果次第では利上げによる景気後退リスクが再燃するかもしれません。しかし足元のドル円は連日高値を更新し続けているため140円に向けた上昇圧力が強いと考えられますので、本日はヘッドラインから目を離さず取引に挑みたいです。