FXレポート

円安を生かした成長戦略が呼ぶさらなる上昇気流

-前日サマリー-
 東京市場のドル円は131.87円でスタート。日銀は連日の円安基調にけん制することなく買いの安心感が広がると、早々に132.50円を抜けました。また豪中銀が市場予想を上回る0.5%の利上げを発表すると豪ドル円は急伸し、一時96円台を突き抜ける場面も見られました。しかし欧州市場からのドル円は米10年債利回りの低下を受け、じりじりと下げに転じました。NY市場では再び上昇する局面がありましたが勢いはなく、結局ドル円は132.63円で取引を終えました。

-円安を生かした成長戦略が呼ぶさらなる上昇気流-
 本日は、日1~3月期GDP(改定値)、英5月建設業PMI、ポーランド政策金利の発表が予定されています。足元で円安が加速する要因の一つに為替変動に対する黒田総裁や鈴木財務相の発言の変化が挙げられます。4月にドル円が131円へ到達した際には、「必要な場合には適切な対応をとる」、「極めて憂慮すべきものだ」など止まらない円安をけん制する発言が度々確認されました。しかし昨日の発言では円安のプラス面を期待する声もあり、それは世界的な物価上昇の抑制やインバウンド増加による経済回復を狙ったものだと考えられます。「急激な為替変動は容認できるものではない」との発言はありますが、日本と世界各国の金融政策スタンスの違いに加えて、この円安を容認する思惑がさらに追い風となり、クロス円の通貨ペアにまだ上昇余地があるかもしれません。また今月から米国のQTが開始されており、米10年債利回りは当面上昇しやすい地合いが続きます。そのためドル円の135円に向けたさらなる上昇に期待がかかることから本日も上昇基調に沿った戦略で取引に挑みたいです。

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