FXレポート

ドル円はおよそ20年ぶりの高値を更新、円安進む中、黒田日銀総裁の発言はいかに

-前日サマリー-
 東京市場のドル円は130.88円でスタート。この日のドル円は、5月11日以来となる130円後半で市場が始まったことで、やや売りが広がり、130.67円付近まで弱含みました。午後になると、一時130.43円まで下値を広げましたが、日経平均が前場の安値から一時400円を超える上昇を見せたことで、ドル円は130.75円まで反発しました。欧州市場入り直後のドル円は、130.80円付近で上値が抑えられましたが、米10年債利回りが2.97%台まで上昇すると、ドル円は130.80円を突破。ニューヨーク市場では米10年債利回りが3%台に突入し、ドル円はさらに上昇、一時132.00円とおよそ20年ぶりとなる高値を更新しました。その後は上値を抑えられたものの、この日のドル円は最終的に131.88円で取引を終えました。


-ドル円はおよそ20年ぶりの高値を更新、円安進む中、黒田日銀総裁の発言はいかに-
 本日のイベントは、日黒田日銀総裁発言(財政金融委員会)、豪RBA政策金利&声明発表、加貿易収支/Ivey購買部協会指数、米貿易収支/3年債入札が予定されています。
 昨日、黒田日銀総裁は、東京都内で講演を行い、家計の値上げに対する許容度が高まってきているとの見解を示した上で、持続的な物価上昇へ向けて「揺るぎない姿勢で金融緩和を継続していく」と発言しました。講演中、ドル円は130.60円近辺で推移していましたが、黒田総裁は「安定的な円安方向の動きであれば、わが国経済全体にはプラスに作用する可能性が高い」との見解を改めて示し、金融緩和継続の強い姿勢が伺えました。米FRBによる利上げ継続の観測が高まる現在の状況下では、日米金利差拡大によるドル買い・円売りの地合いが継続しそうです。
 本日は財政金融委員会にて黒田総裁の発言が予定されています。昨日の発言から、引き続き金融緩和継続のスタンスが示されると考えられますが、金融緩和政策の正常化を進める出口戦略に関する発言があるかにも注目したいです。先月26日の衆議院予算委員会にて、黒田総裁は「金融市場の安定を確保した出口戦略は、十分可能と思う」とも述べており、本日の発言から、長期的な目線で出口戦略に舵を切る等の内容が示唆されるとなれば、瞬時円買いの動きが強まる可能性があります。
 ただ、昨日は米10年債利回りが2.9%半ばから3.04%まで上昇をしたこと受けて、ドル買いが加速。円安を抑制する材料にも乏しく、ドル円はおよそ20年ぶりとなる高値を更新していることから、黒田総裁の発言には注意を払いながらも、本日もドル買い・円売り継続であれば、流れに沿った取引を行いたいです。

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