米リセッション懸念の広がりに警戒
-前営業日サマリー-
東京市場のドル円は127.09円でスタート。ダウ先物が100ドル超安まで下げ幅を拡大したことや、対オセアニア通貨を中心にドル売りが強まったことからドル円は126.67円まで下落しました。その後ドル売りは一服、対欧州通貨でドルが買い戻され、ドル円は127円まで回復しました。ロンドン市場は方向感に乏しい展開、PCEコアデフレーターが前年同期比+6.3%と市場予想の+6.2%を上回ったことから126.88円から127.09円まで上昇するも、トレンド形成には至りませんでした。ニューヨーク市場では、ロンドンフィキシングにかけてドル買いが進行、127.24円まで上昇するもその後はもみ合いとなり127.10円で取引を終えました。
-米リセッション懸念の広がりに警戒-
本日のイベントは、ノルウェーGDP、独消費者物価指数が予定されています。また、米国休場により流動性の低下から閑散相場となることが予想されます。
先週末に発表された個人消費支出(PCE)が市場予想を上回ったことから、米経済のリセッション懸念は一旦後退し、米主要株価指数は上昇しました。一方で米長期金利を見ると、2.7%台前半で推移しており上昇基調に転じたとは言えず、市場参加者の米リセッション懸念は払拭されていない事が伺えます。しばらくは他の米経済指標を眺めながら様子見の展開が続くとみられ、直近では今週予定されている米PMIや米雇用統計などに注目が集まります。仮にリセッションの兆候が見られる場合は、米10年債利回りの低下からドル売りが加速する可能性も考慮しつつ取引に臨みたいです。