FXレポート

FOMC議事要旨で50bpsの利上げを支持、米国株は反発

-前日サマリー-
 東京市場のドル円は126.80円でスタート。ドル円は小動きでの推移でしたがゴトー日ということもあり、実需の買いにも支えられたことで127.22円まで反発しました。ロンドン市場のドル円は底堅く127.12円での推移、その後東京時間につけた127.22円を上抜けて127.30円まで日通し高値を更新しました。しかし、道中で発表された4月米耐久財受注額が予想を下回ったことで、米10年債利回りが一時2.70%台まで低下、ドル円は一時126.80円前後まで下落しました。NY市場では、127.37円とドル高水準、安く始まった米国株式相場がプラス圏を回復したことで投資家のリスク志向改善を意識したドル買いが進む中、米10年債利回りの上昇と連動してドル円も上昇し、127.50円まで日通し高値を更新しました。その後はクローズに向けじりじりと下落し、最終的に127.27円で取引を終えました。

-FOMC議事要旨で50bpsの利上げを支持、米国株は反発-
 本日のイベントは、トルコ政策金利、加小売売上高、米新規失業保険申請件数、米第1四半期GDPが予定されています。トルコリラはエルドアン政権とNATOとの間の政治的摩擦を背景に、トルコリラに売りの圧力がかかっており、現にトルコリラ円は2月につけた安値である7.69円に接近しています。政策金利発表時には、据え置き予想に対して、利下げのネガティブサプライズによる安値更新などに一定の警戒が必要になると思われます。
 一方昨日に発表されたFOMC議事要旨では、次回の会合で50bpsの利上げを支持する旨、そしてインフレ圧力が経済を圧迫する可能性がある旨が公表されました。次会合の利上げが50bpsとなる可能性が一層高まったことで、75bpsの利上げを支持していた際の金利上昇圧力がやや抑えられ、NYダウやナスダックといった米株価指数は、買い戻され反発しています。一方でドル円は昨日反発こそしたものの米10年債利回りの戻りが鈍く、目先特段の買い材料がない中ではドル円は上値の重い動きになることが考えられそうです。

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