海外休場、ドル円・ユーロドルはクラッシュリスクに警戒
-前日サマリー-
東京市場のドル円は125.66円でスタート、昨日20年ぶりに126円を突破したドル円は利益確定の売りが先行して125.11円まで一時下落しました。ロンドン市場では、ECB理事会での年内利上げアナウンス期待からユーロが買われていましたが、市場で見込まれていた早期利上げを連想させるアナウンスがなかったことでユーロは大きく売られ、ユーロドルは1.0916ドルから1.0757ドルへ、直近安値を下回る下落となりました。ニューヨーク市場では、ECB理事会の結果から相対的に買われていたドルの利益確定売りとクロス円全般の円売りから、ドル円は126円を何度かトライしながら125.91円で取引を終えました。
-海外休場、ドル円・ユーロドルはクラッシュリスクに警戒-
本日のイベントは、米NY連銀製造業景気指数、米鉱工業生産が予定され、日本以外のほとんどの主要国が休場となります。
今週の為替市場では、主要国中央銀行の金融政策スタンスが反映される形で大きく動意づきました。米英などは高いインフレ率などを背景に利上げの実施・バランスシート縮小アナウンスなど金融引締めスタンスを強めています。日本はマイナス金利・大規模な量的緩和など金融緩和継続スタンスが依然として目立ち、ドル円は20年ぶりに126円の高値更新となりました。欧州は、昨日のECB理事会の内容が市場で期待されていた「早期利上げ」「量的緩和早期終了」のアナウンスはなく、主要国の中でハト派だと受け止められたことでユーロドルは安値更新しました。金融政策の違いが為替市場に与える影響は中長期で見ても非常に大きいため、今後もドル・ポンド高、ユーロ・円安の方向は変わらない可能性が高いです。本日は日本以外の主要国が休場のため、高値・安値更新したドル円・ユーロドルなどの通貨ペアにおいては、流動性の低い地合いで新値更新方向へ仕掛けられる場合はロスカットを巻き込む形でクラッシュする可能性も考えられます。海外休場相場の新値更新水準の通貨ペアのクラッシュリスクに警戒しながら、本日は取引に挑みたいです。