FXレポート

RBNZ政策金利に要注目

-前日サマリー-
 東京市場では、序盤に日経平均株価が一時1000円近い下落となったことなどからリスク回避の円買いを誘う場面も見られましたがドル円の底は堅く、東京午前からドル買戻しの動きが目立ちました。午後も大きな流れは変わらず、株価の持ち直しや時間外の米10年債利回りの上昇を支えとして、ドル円は111.22円まで上値を試しました。欧州市場でもドル買い優勢の流れが引き継がれる中、欧州株やダウ先物が反発するなど、市場のリスク警戒感の後退が顕著に見て取れる展開となりました。ドル円は111.31円付近まで上昇と前日NY市場での下げ幅をほぼ戻して本日NY市場を迎えると、23時発表の9月米ISM非製造業指数が市場予想を上回ったことを受けて全般ドル買いが加速しました。また、米10年債利回りが節目の1.50%を超える動きを見せた他、リスクマインドの改善に伴う円売りドル買いフローなども下支え要因となる中、ドル円は一時111.56円まで日通し高値を更新、その後も底堅さを維持して111.46円で取引を終えました。

-RBNZ政策金利に要注目-
 本日のイベントは、NZ)RBNZ政策金利、英)建設業PMI、米)ADP雇用統計、アトランタ連銀総裁発言、露)消費者物価指数が予定されています。引き続き中国は国慶節で祝日休場になっています。
 連日材料は豊富ながら、RBNZ政策金利に注目が集まります。前回のRBNZ政策金利会合では、直前にニュージーランド政府がロックダウンを発表したことから利上げ見送りの結果となった一方で、声明では利上げに前向きな姿勢が示されていました。今回は0.25%金利引き上げ(0.25%→0.50%)予想が大半を占める形となっており、市場コンセンサス通りの利上げならば反応もある程度限られるとみますが、仮に声明中の政策金利見通しについても引き上げられるなどの修正がなされれば、動意づく展開も想定されそうです。年内のNZドル相場を占う重要な局面、声明内容を含め結果に要注目です。

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