FXレポート

ドル円は再び往ってこいに

-前日サマリー-
 東京市場は日経平均や主要のアジア株式の株高を受けて、リスクオンから円売りドル買いが優勢でした。ドル円は時間外の米長期国債利回りの上昇もサポート材料となり109.70円から109.88円の高値を付けました。ただ、欧州市場に入ると買いが一巡しドル円は失速。米長期国債利回りも低下したこともマイナス材料となり一時109.41円まで下落しました。NY市場では米国の予算決議案とインフラ法案の可決見通しからリスクオンとなり円安圧力が高まったことでドル円は109.73円まで持ち直し109.68円付近で取引を終えました。また、アフガニスタンについて、主要7か国(G7)による緊急的な電話会議が行われ人道危機回避やテロ対策など緊密な調整の継続について確認するなどとしたものの、為替への影響は限定的でした。


-ドル円は再び往ってこいに-
 本日のイベントは、NZ貿易収支、独IFO景況指数米、米耐久財受注、米5年債入札が予定されています。また、25日のゴトー日であることから、仲値の攻防を注目したいです。一昨日と同じく昨日もドル円は「往ってこい」になりました。不完全燃焼なマーケットが続いていますが、ボラティティはそれなりに出ており上下どちらかに抜ける材料が欲しいところです。アフガニスタンを巡って緊急のG7首脳会議が開かれたものの、米国の撤退期限が8月31日に切られたほか、人道支援やテロ対策で連携を取り合うとしました。アフガニスタンの平和的な政権移行が行われるかはタリバンの強硬派の行動次第とみてます。穏健派は平和的な政権移行を目指しているものの、一部の強硬派は国民の脱出を阻止するなど混乱が続いており、地政学リスク面から引き続き注目したいです。一方で、米国ではS&P500が堅調な企業業績に好感し最高値を更新しました。為替もリスクオン相場となりドル安圧力が高まりましたが、週末のジャクソンホール会議前とあって振り切れない動きになっています。明確なトレンドを発生させるにはあと一歩踏み込んだ取引材料が必要とみられ、要人発言やヘッドラインが後押し材料になるか見極めながら取引にのぞみたいです。

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