米イベントのほか、英コロナに注目
-前日サマリー-
週明けの為替市場は日経平均の下落を受けて、リスク回避的な円買いユーロ売りから131.90円付近まで軟化しました。欧州市場では目立った取引材料がなかったものの、調整的なドル買いからドル円は110.97円まで上昇しました。もっともNY市場に入ると、米長期金利の低下が重石となり110.49円まで失速し110.60円で取引を終えました。
-米イベントのほか、英コロナに注目-
本日のイベントは独消費者物価指数(速報値)、バーキン連銀総裁の発言、ラガルドECB総裁の発言、米消費者信頼感指数が予定されています。前日のドル円は重要な米経済指標がないなか高安で50銭近い動きになっており、FOMCメンバーのバーキン連銀総裁の発言や米消費者信頼感指数の発表で大きく動意付きそうです。一方で、ポンド円はコロナの感染者増を背景にポンド安が強まっています。現在、英国では新型コロナウイルスのデルタ株の増加によって、1日あたりの新規感染者数が大幅に増加し規制が強化されたことを受けて、景気減速が意識されています。そういったなか、ハンコック保健相がスキャンダルによって辞任しジャビッド新英保健相が就任しました。ジャビッド氏は「7月19日は封鎖を解除するための目標日です」「もう待つべきではない。制限を解除する必要がある」とコロナ対策への見解を示しました。ただ、19日にデッドラインが引かれ感染者数の増加に歯止めがかからない場合、さらなる延長によって景気後退のリスクからポンド安が進む恐れがありそうです。