テーパリングへの警戒感拭えず
-前日サマリー-
昨日は5月消費者物価指数(CPI)の結果が発表となりました。結果は前年比3.8%、前月比0.7%とインフレに対する警戒感が拭えない結果に。一方でマーケットは今回の結果に対し短期的にはドル買いで反応するなどして109.79円をつけたものの、そのすぐに値を戻し反転しました。反転後は109.30円まで下落し、109円台前半の底堅さを確認しました。
また、ECB政策金利・声明発表およびラガルドECB総裁発言を消化したもののユーロドルは1.21ドル台の狭いレンジで推移。ラガルド総裁の緩和姿勢維持とインフレおよび経済見通しの上方修正が行われ方向感を失った結果となりました。
-FOMCの一寸先は闇-
先週末の雇用統計を受けて後退した早期出口戦略懸念ですが、昨日のCPIで確認されたインフレ率の上昇を受けて再度、考えなければならなくなりました。ここ数か月の継続的なインフレ率の上昇圧力が実体経済に波及するとFRBが判断すれば来週のFOMCにおいて何らかのアナウンスが行われると考えられます。来週のFOMCを前にやや手控えムードも否めませんが、短期的な動きに乗る形で積極的にトレードチャンスを伺いたいです。