米英祝日で流動性の低下が懸念材料
-先週サマリー-
先週の為替市場はバイデン大統領が予算教書で2022年度の予算を6兆ドルと計上したことを受けて、マーケットはリスクオンとなりました。ドル円は強い円売りから109.10円から110.19円まで大幅に上昇しました。また、インフレ懸念が広がるなか、クラリダ、クオールズFRB副議長の二人はインフレが継続し経済指標が良好な場合、テーパリング議論を開始するとの見解を示したこともドル買い材料となりました。
-米英祝日で流動性の低下が懸念材料-
本日のイベントは本邦鉱工業生産・速報値、中製造業購買担当者景気指数(PMI)、トルコ四半期国内総生産(GDP)、外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)が予定されています。また、米国、英国は祝日休場となります。東京時間はイベントが揃っており、値動きが期待できそうです。先週のドル円が円売りから大幅に上昇しており、上値では110円の攻防となるか、下値では「行ってこい」が意識される109.20円に戻るかが注目されます。なお、米英の祝日でロンドンタイムからニューヨークタイムまで取引参加者の減少から流動性が極端に低くなることが想定されます。そのため、値動きが限られている中で、突発的に大きく動くこともあり、お取引を検討されている場合は、注意して取引にのぞみたいです。