FXレポート

米長期金利の動向に注目

-前日サマリー-
 東京市場では日経平均が前日の上昇分を消化し560円超安となりドル円は108.90円付近まで下落しました。欧州勢参入後はドル円買いで反応し109.335円まで急ピッチで上昇しました。ただ、ダウ先の大幅下落や米長期金利の低下を受けて売り戻しが優勢となり一時108.572円まで下落しました。NY市場ではFOMC議事要旨が発表され「一部の参加者は経済の急速な進展が継続すれば、今後ある時点の会合でテーパリング(量的緩和の縮小)を巡る討議を開始することが適切になるとの考えを示した」との内容が伝わると、米長期金利の上昇を受けてドル買いが強まると109.29円まで大幅に反発し109.19円まで反発しました。

-米長期金利の動向に注目-
 本日のイベントは豪失業率、ラガルドECB総裁発言、米新規失業保険申請件数、米フィラデルフィア連銀景況指数、南アSARB政策金利、米景気先行指数が予定されています。直近、米国のインフレの上昇が懸念されているなか、FOMC議事録(4月27日−28日開催分)でインフレは一過性の上昇の後に和らぐ見通しとしたものの、テーパリングを巡って協議を開始する内容が伝わりドル買い一色になりました。米長期金利は12日に1.6950%をつけたあと1.6420%まで低下しましたが、現在は1.676%まで上昇しています。12日の高値1.6950%を超える場合、早期テーパリングが意識されドル買いが再び強まるとみられるため、本日の米経済イベントを眺めながら、長期金利の動向も押さえておきたいです。

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