米FRBメンバーの発言に注目
-前日サマリー-
東京市場では日経平均が一時650円超高となり対資源国通貨などを中心にドル安が進んだ影響を受けて、ドル円は109.18円から109.06円付近まで下落しました。欧米市場では4月米住宅着工件数が予想より弱い結果となりドル売りが強まりましたが、米長期金利が上昇に転じるとドル売りが一服しました。ドル円は108.85円から109.00円付近を小動きし108.92円付近で取引を終えました。
-米FRBメンバーの発言に注目-
本日のイベントはNZ第1四半期生産者物価指数、英消費者物価指数、加消費者物価指数、クオールズFRB副議長の発言、ボスティック・アトランタ連銀総裁の発言、米FOMC議事録公表(4月27日・28日開催分)などが予定されています。注目はインフレ懸念が出ている米国の要人発言となります。18日カプラン・ダラス連銀総裁は「緩和縮小の話は早めにしたほうがいい」「需要と供給の不均衡により、インフレ率が上昇すると見ている」とタカ派寄りの発言をしました。米国のインフレが加速するなか、実質金利の低下が進むとの観測からドル安が進みユーロドルは1.2233ドルまで上昇しています。市場では金融緩和縮小の議論が6月に始まり来年頭には縮小が開始するのではとの見方も出ています。そういったなか、クオールズFRB副議長とボスティック・アトランタ連銀総裁の発言は注目度が高く市場の思惑通り緩和縮小を匂わすシグナルを出すか注目です。
テクニカル面ではユーロドルは日足一目均衡表では転換線が基準線を抜いているほか、向きも上向きを示して強い上昇トレンドとなっています。強い上昇トレンドのなかレジスタンスを見ると、2月25日の高値1.2242ドルとなっています。昨日はこの水準で綺麗に押し返されているものの、ここを抜ければ一段高となる年初来高値の1.2349ドルまで上値目標が広がり、ブレイクするか注目してみたいです。