米FRB早期テーパリングの可能性?
-前日サマリー-
東京市場のドル円は、日経平均株価が一時550円超の大幅安になったことを受けリスクオフの円買いが優勢になり、107.97円まで下落しました。その後、ゴトー日で仲値に向けたドル買い需要が集まると共に米10年債利回りが1.61%台まで上昇したことから108.31円まで反発しますが、日経平均株価が下げ幅を拡大したことなどを背景に108.01円付近まで再度下落しました。欧州市場では買い戻しの動きが活発となり108円半ばまで上昇後、米長期金利が1.59%台まで低下したことで108.31円まで下押しし、108.40円台でのもみ合い相場になりました。NY市場では米長期金利がさらに低下幅を広げたことで円買い・ドル売りが優勢となり、108.02円まで下落した後108.08円で取引を終えました。
-米FRB早期テーパリングの可能性?-
本日のイベントはNZ消費者物価指数、英消費者物価指数、英ベイリーBOE総裁の発言、加消費者物価指数と加中銀(BOC)政策金利発表が予定されています。マーケットでは米FRBの早期テーパリングに対する議論が再燃しております。6月のFOMCでのテーパリングを示唆する一部報道を元に、実際にテーパリングが前倒しで実施されるとの見方と「テーパリングは急がない」との従来のFRBの発言を信じる見方が交じり、長引けばドル円の方向性を見出せなくなる可能性が出てきました。しかしながらドル円は昨日一時107.97円まで下落するなど、引き続き下げ幅を広げてきます。足元でもテクニカル的に一目均衡表雲上限割れを試しており、一気に抜けるようであれば流れに乗るのも一つの手段かもしれません。