今年初のECB理事会はどうなる
-前日サマリー-
昨日の東京市場では目立った材料のないなかドル安が優勢になりドル円は103.75円まで下落しました。欧州市場では方向感のない動きが目立ち103.70円台で推移していましたが、NY市場に入ると同時にナスダック総合が米ネットフリックスなどの好調な企業業績を背景とした過去最高値を更新するなど堅調な動きを示したことやバイデン新政権への期待感などを支えに、リスクオンのドル売りが加速します。ドル円は下値を試す展開になり、週足安値を更新する103.45円まで下落した後103.52円で取引を終えました。
-注目は今年初のECB理事会-
本日は豪失業率、日銀政策金利発表、トルコ中銀政策金利発表、欧州中央銀行政策金利発表、南アフリカ準備銀行政策金利発表と米新規失業保険申請件数が予定されています。特に注目すべきは欧州中央銀行(ECB)定例理事会です。ドイツでロックダウン延長など欧州での封鎖措置強化が目立つことや新型コロナワクチン接種の遅れなどが意識されユーロを売る動きが広がっています。ユーロ圏経済成長見通しを繰り返し下方修正しているなど不安材料が多い中、仮に第1四半期経済成長が予想を遥かに超えるマイナスとなった場合は財政状態の悪化が強調されECBが行動を迫られる可能性が高くなるため、一定程度の警戒をしておきたいです。