FXレポート

FOMCは一過性の動きか

-前日サマリー-
 東京市場は「中国が豪州からの石炭輸入を正式に禁止」との報道をきっかけに豪ドル売りが強まり豪ドル円は78.50円から78.18円付近まで下落しました。一方で、ドル円への影響は限定的で104円台前半を静かに推移しました。欧州市場では目立った材料のないなか、調整的な円買いドル売りからドル円は103.90円付近まで軟化。NY市場に入るとBBC記者が「過去一時間で保守党議員の間でブレグジット合意に向かっていることが話題になっている」との観測記事に反応しポンド買いが強まり138.90円から139.50円付近まで上昇し取引を終えました。

-FOMCは一過性の動きか-
 本日のイベントは英消費者物価指数、仏独欧英米製造業/サービス業PMI(速報値)、米小売売上高、FOMC政策金利及び金利見通し発表、パウエルFRB議長の発言が予定されています。今回のFOMCでは新たなガイダンスが発表される見通しです。インフレ、経済、金利見通しがどのようになるか注目です。現在、米国では新型コロナウイルスの第三波による感染拡大で再び外出規制が強化されています。一部では景気回復の後退懸念からさらなる追加緩和を行うとの見方もあります。ただ、新型コロナウイルスのワクチンによる期待感もあり、今回の会合ではガイダンスの強化のみで追加緩和は行わないとの見方が大勢を占めています。マーケットでは追加緩和策への期待感はあるものの、現在の状況を冷静に捉えており仮に追加緩和策を示さなかった場合でも大きな失望を招くことはないとみてます。逆にガイダンス強化によって明確な方針が示されれば、期待感からドル買いに振れる展開も想定しておきたいです。ただし、足元では新型コロナウイルスのワクチン期待を背景にドル売りが優勢のため、追加緩和期待によるドル買いも一過性に留まりそうです。

 英EUの通商交渉は依然として終わりが見えません。先週、13日を期限とし交渉を進めていたたものの、13日になって両者の合意で期限が延長されました。直近の報道では情報が錯綜しているものの、互いに「交渉は進展している」とし「合意なき離脱の可能性は十分にある」の概ねこの二点です。ポンドはこの情報で一喜一憂し大きく動意づいています。この先の結末はわからないですが、取引視点で見ると大きく値が動いた後に戻る傾向があるため、値が荒く動いているときに焦らず取引はせずにマーケットが落ち着いたときに逆張りで狙うのが妙味がありそうです。

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