FXレポート

米英EUのヘッドラインが取引材料

【本日のトレードポイント】
-ポンドは値動き激しい展開に-
 週明けのドル円は目立った取引材料が見当たらず105.40円付近で横ばい推移しました。欧州勢参入後は欧州株式が高く始まったほか、時間外のダウ先物が上昇したことを受けてリスク選好のドル売りが優勢となりました。NY市場に入ってもドル売りが継続しユーロドルは一時1.1793ドルまで上昇しドル円は105.49円まで上昇しました。また、ポンドではEU声明が出てポンド買いに傾き137.24円まで急伸したものの、英国側が合意は難しいと否定的な見解を示したことで136.65円まで急落するといった上下に激しい展開となりました。

-米大統領選挙の行方-
 本日の主な経済指標では豪RBA議事録公表と米住宅着工件数が予定されています。マーケットの注目は米大統領選挙と英EUのブレグジットです。米大統領選挙は終盤に入り互いにけん制しあうなど、激しい攻防を繰り広げています。現在のロイター通信の最新世論調査ではバイデン氏が50%、トランプ大統領が44%とバイデン氏が6ポイントリードしています。このまま選挙結果の出る11月3日まで逃げ切れるか、それともトランプ大統領が逆転するか注目です。マーケットの情勢の織り込みを考えると、ドル円は方向感がなく判断ができません。一方で、NYダウをはじめとする米株式指数では上昇基調となっており、トランプ大統領の経済対策や再選を見据えているとの見方もできリスク選好的なドル売りが期待できそうです。

-英EUのブレグジットの行方-

 英EUのブレグジットは双方の意見は出されているものの、お互いの意見が衝突しあい合意に向けて明るい材料が乏しいです。昨日EUの声明で来月中旬の欧州委員会で話し合われる運びになりましたが、合意に至るには見通しが厳しいです。そういったなか、英ゴーブ内閣府大臣は「合意に達しない場合は、効果的な暫定措置があることを確認するためにEUと話し合います」と述べ、「部分合意」やゴールを動かす「交渉期間の延長」が示唆されました。再び英大臣による先行きが曇る発言でヘッドラインで振らされそうです。値動きの激しいポンドを取引する場合は損切りを浅めに設定してのぞむなど、突発的な動きによる損失を防ぐ手段が求められます。

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