ドル円150円を手前に上値重く
-前営業日サマリー-
ドル円は、148.97円でオープン。東京市場では前日の乱高下を受け、ボラティリティが高まる中、値ごろ感からドル買いが先行し149.30円まで上昇。ロンドン市場では、150円の水準を前に介入警戒感が高まり148.74円まで下値を広げる展開。NY市場では、米ADP雇用統計が予想よりも弱い結果となったことも相まって上値が重く、最終的には149.09円で取引を終えました。
-ドル円150円を手前に上値重く-
本日のイベントは、豪貿易収支、英建設業PMI、加貿易収支、米新規失業保険申請件数、貿易収支、メスター・クリーブランド連銀総裁発言、加Ivey購買部協会指数、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言、バーFRB副議長発言が予定されています。
昨日、日銀は本日5日分の当座預金残高の予想額を発表。数値を確認する限りでは大規模での為替介入は行われてないと受け取れる内容でした。ただ、10月3日のNY市場でのドル円の動きを見ると150円突破直後に急反落していることから、やはり市場では、政府・日銀がボラティリティではなくドル円の水準を意識しているのではないかとの見方が広まり、ドル円は150円を手前に買いが入りにくい一方で、148円台での安値を拾う動きも一定数見受けられ、149円を挟んで上下する展開となっています。
そして本日はバーFRB副議長の発言が予定。同氏は直近、政策金利について『インフレ率を目標の2%に引き下げるのに十分な水準、もしくはそれに近い水準にある』と発言しており、パウエルFRB議長と同様に追加利上げの是非について慎重に検討するといったスタンスが伺えます。本日の発言でも同様に利上げに対してハト派的な内容が伝われば、ドル買いの抑制要因となると考えられます。
本日も引き続き政府・日銀の為替介入に絡むヘッドラインに警戒をしつつ、取引に臨みたいです。